自動バックアップ(定期ローカル保存)
作業中の Revit モデルを、一定間隔(既定 15 分)で自動的にローカルフォルダへバックアップする機能です。
特長
- 作業を中断しない — Revit が空いた瞬間(アイドル状態)を狙って保存するため、操作中に割り込みません。
- ※ Revit API はシングルスレッドのため、保存処理そのものが走る一瞬だけは動作が止まります。大規模モデルほど保存時間は長くなりますが、アイドル時に限定することで体感の停止を最小化しています。
- 最新状態を保存 — 未保存の変更もいったんモデルに保存してから、その最新ファイルをバックアップ先へコピーします(設定で無効化も可能)。
- 世代管理 — モデルごとに指定した世代数だけ残し、古いバックアップは自動削除します。
使い方
- リボン 28 Tools → 設定 → 自動バックアップ をクリックします。
- 設定ダイアログで以下を設定します。
- 自動バックアップを有効にする: チェックすると定期バックアップが開始します。
- バックアップ間隔: 何分ごとに保存するか(1 以上の整数)。
- バックアップ先:
- モデルと同じ場所: モデルフォルダ直下の
Tools28_Backupsフォルダに保存します。 - 指定フォルダ: 任意のフォルダを指定します(
...ボタンで参照)。
- モデルと同じ場所: モデルフォルダ直下の
- 保存する世代数: 保持するバックアップの数(超過分は古い順に削除)。 古い順の判定にはファイル名のタイムスタンプを使います(ファイルの更新日時ではありません。 コピーは元モデルの更新日時を引き継ぐため、モデルが未変更のままだと更新日時では 世代の新旧を判定できないからです)。
- 未保存の変更も保存してからバックアップする: オンで最新状態、オフでディスク上の最終保存状態をコピー。
- 今すぐバックアップ ボタンで、その場で 1 回バックアップを実行できます。
- OK で設定を保存します。設定は次回起動時にも引き継がれます。
バックアップファイルの命名
{モデル名}_backup_{yyyyMMdd_HHmmss}.rvt
例: Project1_backup_20260730_143015.rvt
ワークシェア/クラウドモデルへの対応
チェックボックス 「ワークシェアモデルは中央モデルに自動同期する(クラウド対応)」 をオンにすると、 ワークシェアリング(共同作業)モデルではファイルコピーの代わりに Synchronize with Central(中央モデルへの同期) を実行します。
- クラウド中央モデル(BIM 360 / ACC) は、ディスク上に単体でコピーできる
.rvtを持たないため、ファイルコピー方式ではバックアップできません。この設定をオンにすると定期的に中央へ同期し、ACC / BIM 360 のバージョン履歴がバックアップになります。 - 同期時は継続作業を妨げないよう、要素の所有権(借用)は返却しません。
- 同期は通常のローカル保存より重く、他メンバーと競合しうるため、既定はオフ(オプトイン) です。
- この設定がオフのままクラウドモデルを開いている場合、バックアップは実行されず、その旨のステータスが表示されます。
作業への割り込みを抑える工夫
- モデルを開いた直後は同期しません。開いた時点で間隔カウントがリセットされ、1間隔ぶん経過してから初回同期が走ります(各バックアップ完了時にもリセット)。
- 同期中に確認ダイアログが出た場合、アドインは勝手に応答しません。Revit が通常どおりダイアログを表示し、手動同期と同じようにご自身で判断していただきます。
- 正常に完了する同期ではダイアログは出ないため、普段の運用が止まることはありません。
- ダイアログが出るのは、競合・権限・保存先の警告といった判断が必要な例外的な状況です。
- 以前のバージョンは同期中のすべてのダイアログを自動的に「OK」で応答していましたが、本来ユーザーが判断すべき確認まで承認してしまうため取りやめました。
- 出たダイアログの識別子は
C:\temp\Tools28_debug.txtに記録されます(AutoBackup 同期中ダイアログの行)。安全に自動処理してよいと確認できたものは、将来のバージョンで自動応答の対象に加えます。
- 中央が他メンバーの同期でロック中の場合は待たずにスキップし、次回に委ねます(待機ダイアログで固まりません)。
⚠️ 重要(Revit の仕様): Synchronize with Central は中央モデルをロックする排他処理のため、同期の実行中(進捗バーが出ている間)はモデルを編集できません。これは Revit 本体の手動同期と同じで、API でバックグラウンド化することはできません。上記の工夫は「作業中に割り込まれない」ようにするもので、同期の一瞬の停止自体は避けられません。同期時間を短くするには間隔を適切に設定し、モデルを軽く保つことが有効です。
過去バージョンへ戻したい(復元)とき
クラウド中央モデルを過去の状態に戻すには、ACC / BIM 360 Docs のバージョン履歴 → 復元(Restore) を使うのが公式かつ確実な方法です(Web 上で操作、アドイン不要)。
注意事項
- モデルが一度も保存されていない(ファイルパスが無い)場合、リンクモデルの場合はバックアップ対象外です。
- ローカル(非クラウド)のワークシェア中央モデルは、自動同期がオフでもローカルファイルのコピーでバックアップされます。
- 設定は
%AppData%\Tools28\AutoBackupSettings.jsonに保存されます。