EXCELインポート 使い方ガイド
Excelで編集したパラメータ値をRevitに一括反映する機能です。EXCELエクスポートで書き出したファイルをそのまま使用できます。
できること
- Excelで編集した値をRevitに一括インポートします
- インポート前に変更内容をプレビューで確認できます
- インポート後に成功・失敗をExcelのセルに色付きでフィードバックします
- 開いているExcelファイルを自動検出してリスト表示します
実行手順
▶ ステップ1: コマンドの起動
リボン「28 Tools」タブ →「データ」パネル →「EXCELインポート」ボタンをクリックします。
▶ ステップ2: Excelファイルの選択
| 方法 | 操作 |
|---|---|
| 開いているファイルから選ぶ | 現在開いているExcelファイルが自動検出されてリスト表示される |
| ファイルを参照 | 「参照」ボタンからファイルダイアログでファイルを選ぶ |
| ドラッグ&ドロップ | ダイアログ上にExcelファイルをドラッグする |
💡 OneDrive / SharePoint などクラウド上の Excel を「開いているファイル」から選んだ場合も、「参照」で選んだときと同じく同期フォルダ内のファイルを読み込みます。同期フォルダが見つからない場合は、Excel で開いている内容をそのまま読み込みます。
▶ ステップ3: 変更内容のプレビュー確認
プレビューダイアログに変更が発生する行のみが一覧表示されます。
- 読み取り専用パラメータ(Revitが自動計算する値)は非表示
- 変更前の値と変更後の値を並べて確認できます
並べ替え・絞り込みで、インポートする値を限定する
- 各列見出し(要素ID・カテゴリ・パラメータ・現在値・新しい値)の「▾」から、昇順/降順の並べ替えと、値のチェックリストによる絞り込みができます(Excel のオートフィルターと同じ操作)。絞り込み中の列は「▾」が青い「▼」になります。
- 一番左の「取込」列のチェックを外した行はインポートしません(初期状態はすべてチェックあり)。
- 「表示中を全選択」「表示中を選択解除」で、絞り込み後に表示されている行のチェックをまとめて切り替えられます。「絞り込みを解除」で全列の絞り込みを解除します。
- インポートされるのは「表示中」かつ「取込にチェックあり」の行だけです。絞り込みで隠れている行は取り込まれません。件数は画面下の「インポート対象: ○件」で確認できます。
- インポートしなかった行は、Excel の色付け(青字・赤字)も行いません。
例: 「パラメータ」列の ▾ で「I-マーク」だけにチェック → OK → 「インポート実行」で、マークの変更だけを取り込めます。
⚠ 書き出したモデルと同じモデルでインポートしてください。 インポートは「要素ID」で要素を探します。別のモデル(別プロジェクト・別ファイルとして保存し直したもの等)では、ほとんどの要素が見つからないうえ、要素IDがたまたま一致した別の要素に値を書き込むおそれがあります。 そのため、次の行は取り込みません。Excel の要素の3割以上が該当する場合は「別のモデルではないか」と警告を表示します。
- 開いているモデルに要素IDが無い要素
- 要素IDは見つかったが、Excel の「カテゴリ」と実際のカテゴリが違う要素(Revit の表示言語を書き出し時から変えた場合も不一致になります)
💡 Excel で開いたまま保存していない編集も読み込みます。 選んだファイルが Excel で開かれていて未保存の変更がある場合は、Excel 上の現在の内容を一時ファイルに複製して読み込みます(プレビュー下部に「Excel 上の未保存の編集を含めて読み込みました」と表示)。インポート後の色付けは開いている Excel に行われるので、必要なら Excel 側で保存してください。
💡 空セルはスキップされます。 ExcelのセルをDeleteキーで消しても、その値がRevitから削除されることはありません。
💡 1シートにまとめて書き出した Excel(シート名「データ」)では、空欄は常にスキップします。 他のカテゴリ用の列が空欄で並ぶため、空欄を「値の削除」と扱うと触っていない値まで消えてしまうためです。値を消したい場合は、カテゴリ毎にシートを分けて書き出した Excel を使ってください。
🔍 変更プレビューの判定内容は
C:\temp\Tools28_debug.txtに[ImportPreview]として記録されます(セルの型・セルの生の値・現在値・判定理由)。「変更していないのに表示される/変更したのに表示されない」場合は、この行を添えて報告してください。
同じ名前のパラメータが複数ある場合(【共有#1】【共有#2】など)
GUID 違いの共有パラメータなど、同じ名前のパラメータが複数あると、見出しに「【共有#1】」「【共有#2】」のような番号が付きます。
書き出した Excel には、各列がどのパラメータか(識別番号)を記録した隠しシート(Tools28_ParamIds)が含まれ、インポート時はその番号で正確に書き込み先を特定します。
- 要素がその番号のパラメータを持っていない場合、そのセルは書き出し時は空欄、インポート時は「パラメータなし」としてスキップされます(別の同名パラメータに書き込むことはありません)。
- 隠しシートは削除・変更しないでください。隠しシートの無い古い Excel でも読み込めますが、同名パラメータの判定は番号の並びだけで行います。
同名パラメータの列の間で値を移動・統合した場合(例:「I-用途【共有#1】」の値を「【共有#2】」の列へ移動)
1つの要素が持つ同名パラメータは、ほとんどの場合そのうち1つだけです。そのため、番号違いの列はまとめて1つとして扱います。
| その要素が持つ同名パラメータ | 取り込み方 |
|---|---|
| 1つ | 番号違いの列に入っている値を1つにまとめて、そのパラメータに書き込みます。値が1種類ならその値、全部の列が空欄なら値の削除、違う値が混在していれば「同名列の値の食い違い」として書き込みません |
| 0個 | 値の入った列はすべて「パラメータなし」としてスキップします |
| 2つ以上 | 列ごとに判定します(隠しシートの識別番号で特定) |
- 列の間で値を移動しただけなら、Revit 上の値は変わりません(書き込み先は同じパラメータのため)。
- 値を消したいときは、同じ名前の列をすべて空欄にしてください(どれか1列に値が残っていると、その値が使われます)。
- 別の GUID の共有パラメータへ値を移し替えることはインポートではできません。要素(ファミリ)がそのパラメータを持っている必要があります。
▶ ステップ4: インポート実行
「インポート実行」ボタンをクリックします。処理完了後、Revitに変更が反映されます。
インポート後のフィードバック
インポートが完了すると、Excelファイルの該当セルに色付きフィードバックが追加されます。
| 状態 | 表示 |
|---|---|
| インポート成功 | セルのテキストが青字・太字 |
| インポート失敗 | セルのテキストが赤字・太字 |
各シートの末尾列に凡例が自動追記されます。
(*青字はインポート成功、赤字はインポート失敗)
💡 ExcelがRevitと同時に開いている場合は、Excel COM経由でセル書式が直接反映されます。Excelが閉じている場合はファイルに直接書き込まれます。
注意事項
- 空セル(空欄)はスキップされます。値を消したい場合は空欄ではなく明示的な値を入力してください
- 読み取り専用パラメータ(長さ・面積などRevitが自動計算するパラメータ)はインポートできません
- 要素IDが一致しない場合は反映されません(異なるプロジェクトで書き出したファイルを使用しないでください)
- シート統合モードでエクスポートしたファイルでは、対象カテゴリに存在しないパラメータの列が空欄になりますが、インポート時は空欄セルをスキップするため問題ありません
トラブルシューティング
「ファイルが開けません」と表示される
- ExcelがそのファイルをExclusiveロックで開いている場合があります
- ExcelでファイルをTrustedとして開き直すか、Excelをいったん閉じてから試みてください
「インポートできないパラメータがあります」と表示される
- 長さ・面積などRevitが自動計算するパラメータは読み取り専用のためインポートできません
- プレビュー画面では読み取り専用パラメータは非表示になっています
プレビューに変更行が表示されない
- ExcelとRevit上の現在値が同じ場合、変更なしと判定されプレビューに表示されません
- 値を変更してから再度インポートを実行してください
関連機能
- EXCELエクスポート — Revitのパラメータ値をExcelに書き出す
- 型枠数量算出 — 構造要素の型枠面積を自動算出してExcelに出力
インポート結果の「スキップ」について
結果画面のスキップ件数には、理由ごとの内訳が表示されます。
| 内訳 | 意味 |
|---|---|
| 読み取り専用 | 長さ・面積などの計算値で、Revit 側で変更できない値(Excel の値が現在値と違っていても書き込めません) |
| パラメータなし | その要素にパラメータが無い(同名パラメータの別の番号の列、ファミリにより持っていないパラメータなど) |
| 既に同じ値 | 書き込む時点で既に同じ値だった(同じタイプの複数行で同じタイプパラメータを変えた場合など) |
| 同名列の値の食い違い | 同じ名前のパラメータの番号違いの列に、違う値が入っていて、どれを書くか決められない |
取り込めなかったセル(読み取り専用・パラメータなし・同名列の値の食い違い)は、Excel 上でオレンジに塗られます。
要素参照(レベル・材料など)の名前が見つからず失敗した場合は、エラー詳細に似た名前の候補(例: 「7FL」→「6階(7FL)」)が表示されます。自動では置き換えないので、Excel の値を候補の名前に直してから再度インポートしてください。