耐火被覆色分け 使い方ガイド
梁・柱の耐火被覆を種類別に色分け塗潰しで表示し、凡例も自動作成する機能です。
できること
- 平面・天伏・構造伏・断面ビューに配置されている 梁・柱の耐火被覆範囲 を、種類別に色分けされた塗潰し領域として自動作成します
- 凡例(製図ビュー) が自動作成され、シート上で実行した場合はシート右上に自動配置されます
- 1枚のシートに配置されている 複数のビューを一括処理 できます
実行できるビュー
| ビュー種別 | 対応 | 動作 |
|---|---|---|
| 平面ビュー | ◯ | 梁+柱を色分け(柱は枠型) |
| 天井伏図 | ◯ | 梁+柱を色分け(柱は枠型) |
| 構造伏図 | ◯ | 梁+柱を色分け(柱は枠型) |
| 断面図 | ◯ | 梁+柱を色分け(柱は実体形状で塗潰し) |
| シート | ◯ | 配置されている上記ビューを 一括処理+凡例自動配置 |
| その他(3D・立面など) | × | 実行不可 |
💡 おすすめは「シート上で実行」 — 複数ビューを一度に処理し、凡例も自動でレイアウトされます。
実行前の準備
1. 耐火被覆のパラメータを設定する
梁・柱のインスタンスまたはタイプに、耐火被覆の種類を識別するパラメータ を設定しておきます。
- パラメータ名は 「耐火被覆」を含む名前 が自動検出されます
- 例:
耐火被覆、耐火被覆種類、耐火被覆仕様、耐火被覆_仕様など
- 例:
- 値は種類ごとに統一した文字列にしてください
- 例:
1時間耐火、2時間耐火、半湿式吹付、巻付け 厚45など
- 例:
- 同じ種類の梁・柱には 同じ値 を入力(値が同じものが同じ色になります)
2. 梁・柱ファミリを確認する
- 構造フレーム(梁)と構造柱のカテゴリの要素が対象です
- ビュー上で要素が表示されている必要があります(非表示・フィルタで隠れている要素は対象外)
3. ビューテンプレート
- ビューテンプレートが設定されているビューでは塗潰し領域を配置できないため、コマンド実行時に 「テンプレートを解除しますか?」 という確認が出ます
- 「はい」で解除して進めるか、事前に解除しておいてください
実行手順
▶ ステップ1: コマンドの起動
- 対象のビューまたはシートを開く
- リボン「28 Tools」タブ →「色分け」パネル →「耐火被覆色分け」ボタンをクリック
▶ ステップ2: パラメータと色を設定
ダイアログ「STEP 1/3 — 基本設定」が開きます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 耐火被覆パラメータ | 自動検出されたパラメータを選択(複数候補がある場合) |
| 検出された耐火被覆の種類 | ビュー内で見つかった種類の一覧。色を自動割り当て(クリックで変更可能) |
| 塗潰し領域のオフセット設定 | 梁・柱の周囲に何mmはみ出して塗潰すかを指定 |
| ・共通オフセット | 全種類で同じ値 |
| ・種類ごとに個別オフセット | 種類別に個別の値を指定 |
▶ ステップ3: 柱の設定(平面・天伏・構造伏のみ)
ダイアログ「STEP 2/3 — 柱設定」が開きます(断面のみの場合はスキップされます)。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 柱A(外寸) | 柱の外周から被覆外面までの距離 mm |
| 柱B(被覆厚) | 被覆の厚み mm |
柱は「枠型(内側に空洞のある被覆形状)」として塗潰し領域が作成されます。
▶ ステップ4: 表示設定と実行
ダイアログ「STEP 3/3 — 表示・確認」が開きます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 線種 | 塗潰し領域の境界線の種類 |
| 塗りパターン | 塗潰しパターン(通常は「Solid fill」または「中実」) |
| 文字タイプ | 凡例に使用するテキストノートのタイプ |
| 既存の「耐火被覆_」塗潰領域・凡例を上書きする | デフォルトで ON。既存の塗潰領域・凡例を削除して再生成(モデル更新後の再色分けにそのまま使える) |
「処理概要」で対象ビュー数・種類数を確認し、「実行」ボタンをクリックします。
出力結果
実行後、以下が自動作成されます。
1. 塗潰し領域(FilledRegion)
各ビューの梁・柱の周囲に、種類別の色で塗潰し領域が配置されます。
- 塗潰しタイプ名:
耐火被覆_{種類名}(梁)/耐火被覆_柱_{種類名}(柱) - 種類が同じ要素は同じ色
2. 凡例(製図ビュー)
耐火被覆色分け凡例 という名前の 製図ビュー が自動作成されます。
- タイトル「◎耐火被覆仕様凡例」
- 各種類の色四角+名称
- 柱の枠型サンプル
- 注記(耐火被覆不要範囲・半湿式吹付ロックウール工法の例外範囲など)
3. シート上での凡例自動配置
シートで実行した場合のみ、上記凡例がシートの 右上角 にビューポートとして自動配置されます。
💡 配置位置が気に入らない場合は、Revit上でビューポートを掴んで移動できます。
再実行・上書きについて
設定変更後やモデル更新後に再色分けしたい場合は、もう一度コマンドを実行するだけです。
- STEP 3 の 「既存の『耐火被覆_』塗潰領域・凡例を上書きする」 はデフォルトで ON
- そのまま「実行」をクリックすると、既存の塗潰し領域・凡例ビューが削除され、新しい設定で再作成されます
- 上書きしたくない場合のみ、チェックを外してください
トラブルシューティング
「ビュー内に梁または柱が見つかりません」と表示される
- ビュー上で梁・柱が 表示されている か確認してください(フィルタや非表示で隠れていませんか?)
- 構造フレーム(梁)/ 構造柱のカテゴリで配置されているか確認
「耐火被覆」を含むパラメータが見つかりません」と表示される
- 梁・柱の インスタンスまたはタイプパラメータ に「耐火被覆」を含む名前のパラメータを追加してください
- 共有パラメータ・プロジェクトパラメータどちらでも可
検出された種類が想定と違う
- パラメータの値に タイプミス・全角半角混在・空白の差 がないか確認
- パラメータ値が空の要素は色分け対象外
凡例がシートからはみ出す
- 種類数が多い場合や注記文字サイズが大きい場合、凡例サイズが推定より大きくなることがあります
- Revit上で凡例ビューポートを手動で移動してください
同じ色が複数の種類に使われている
- 種類が13以上ある場合、色のバリエーションを増やすため明度違いの色になります
- ダイアログ「検出された耐火被覆の種類」セクションで色四角をクリックして手動変更できます
ビューテンプレートがある
- 実行時に解除確認ダイアログが出ます。「はい」で一時的に解除します
- 元に戻したい場合は、実行後に手動でテンプレートを再設定してください
ヒント・コツ
- シートで実行が最も効率的 — 平面・断面など複数ビューを一括処理+凡例も自動配置
- 再実行はそのまま — 上書きチェックはデフォルト ON のため、モデル更新後の再色分けはボタン1クリックで完了
- 柱の表現 — 平面/天伏/構造伏では枠型(被覆厚みのみ)、断面では実体形状で塗潰し
- 色の自動割り当て はパステル系(梁)/ビビッド系(柱)を使い分け、最大12種類まで独立した色を保証
- 凡例の位置調整 は Revit 上で通常のビューポート移動操作で行えます
関連機能
- 梁レベル色分け — 梁天端(平面・構造伏図)または梁下端(天井伏図)をレベルで色分け